ビザ事前申請用ポータルサイトが運用開始

(モザンビーク)

マプト発

2022年12月13日

モザンビーク政府は12月5日、電子ビザ事前申請システム「E-VISA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の運用開始を発表した。「E-VISA」のポータルからは商用(ビジネス)ビザ、投資ビザ、旅行ビザ、人道支援ビザなど計7種類のビザが申請可能だ。従来は、在外のモザンビーク大使館でのみ申請・取得が可能だったが、今回「E-VISA」のポータルサイトからも同様にできるようになった。

利用者はポータルサイトのログイン/登録ページから、ログイン名、パスワードを登録した後、取得するビザを選択し、必要な情報の入力、書類のアップロードを行う。「E-VISA」が承認された場合、申請者はバーコードが印字された事前許可証を受け取り、入国時の国境で許可証を提示、ビザ種別と滞在日数に応じた費用を支払い、ビザの給付を受ける流れだ。ジェトロがモザンビーク移民局(SENAMI)に確認したところ、マプト国際空港(注)から入国する場合、ビザの費用はクレジットカードで支払いできる。「E-VISA」による事前申請を規定した2022年9月16日付政令第46/2022号によると、申請から5日以内に事前承認の回答を受け取ることができるとされているが、SENAMIは余裕をもって渡航1カ月前の申請を推奨している。

ポータルサイトからは観光ビザなどの免除対象国の確認も可能だ。12月12日現在、南アフリカ共和国、タンザニア、ポルトガル、ブラジルなど計17カ国が免除対象国。報道によると、モザンビーク政府は今後、移民リスクの低い国を対象にビザ免除国を拡大する見通しだ(12月6日付「カルタ・デ・モザンビーク」)。

今回の「E-VISA」の運用開始は、政府が8月に発表した「経済加速パッケージ(PAE)」(2022年8月19日記事参照)で示した「観光客やビジネスマンの入国を促すための査証制度の見直し」に当たる。突然の運用変更もあり得るため、申請時には在外公館やポータルサイトから最新情報を取得することを勧めたい。

(注)「E-VISA」上、マプト国際空港は「マバラネ空港(AEROPORTO MAVALANE)」と表記されている。

(松永篤)

(モザンビーク)

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