ジェトロ、若い女性やカップルをターゲットに日本酒試飲会を香港で開催

ジェトロは、香港の繫華街・尖沙咀（チムサーチョイ）の商業施設「美麗華広場（ミラプレース）」で2月10日から12日にかけて、「バレンタインデー×日本酒」をテーマにした日本酒試飲イベント「ユア・ファースト・ラブ・サケ」を開催した。

同イベントは、日本酒の主要な輸出先の香港に向け、日本酒のさらなる輸出拡大を図るため、日本酒になじみがない若い女性やカップルなどを主なターゲットとしてPRし、日本酒の新たなイメージを持ってもらうことを目的としている。若い女性やカップルを狙った日本酒試飲イベントを香港で実施するのは、ジェトロとしては初の取り組みとなった。

イベントでは、香港の酒類販売業者10社が選んだ日本全国の約50銘柄を取り扱い、日本酒の特徴に応じて、（1）スパークリング、（2）ニュースタイル、（3）リキュール、（4）ほろ酔い、（5）伝統的な味という5つのカテゴリーに分類してブースを設け、来場者に試飲・プロモーションを行った。また、会場には各カテゴリーの日本酒に合う酒器も展示し、多くの来場者の注目を集めた。

全カテゴリーの日本酒を試飲した来場者向けに、好きな日本酒のカテゴリーについて投票を実施した。全カテゴリーとも人気だったが、最も投票数が多かったのは日本酒のリキュールで、「甘くて飲みやすい」という声が多く聞かれた。来場者からは「このタイプの日本酒を飲むのは初めて」とか、「パッケージがかわいい」との声もあった。

試飲のほか、日本酒とチョコレートのペアリングや日本酒を飲むためのワイングラスに刻印を付ける体験などのワークショップも開催された。すぐに定員に達するほどの盛況で、参加者からは「チョコレートと日本酒のペアリングは初めての体験で、新しい味わいがした」などのコメントがあり、満足している様子がうかがえた。

ジェトロでは、日本産食品の裾野拡大に向けて、今後も既存の枠組みにとらわれず、さまざまな取り組みを実施していく予定。

（柴田祐作）