横浜ゴム、南インドで同社最大規模となるタイヤ生産能力増強を発表

(インド、日本)

チェンナイ発

2023年02月21日

横浜ゴムは2月17日、インドで8,200万ドルの追加投資を行い、乗用車用タイヤの生産ラインを新設すると発表した(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。新設する乗用車用タイヤの生産ラインは、同社が2022年8月にオフハイウェイタイヤ(OHT、注1)の生産を開始したインド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州ビシャカパトナムの工場内に設けられる(2022年8月24日記事参照)。今回の生産ライン新設により、同社グループのインドでの乗用車用タイヤの年間生産能力は、現在の280万本から450万本(約1.6倍)に引き上げられる見込みだ。2024年第4四半期(10~12月)からの生産開始を予定している。

インドは、2022年の自動車販売台数が日本を抜いて世界第3位になるなど、自動車産業が順調に拡大しており、今後も自動車関連製品の需要拡大が見込まれている(2023年1月18日記事参照)。横浜ゴムグループはこの需要拡大に対応すべく、これまでもインドで生産能力増強を図ってきたが(注2)、今回発表した増強規模は、インドにおける同社の計画としてはこれまでで最大規模のものとなる。

(注1)オフハイウェイタイヤは、農業・林業・建設・産業機械用タイヤの総称。

(注2)横浜ゴムグループのインドにおける乗用車用タイヤの年間生産能力は、2007年の70万本から2019年に153万本、2021年に196万本、2023年1月に280万本と順調に拡大している。

(中山幸英)

(インド、日本)

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