12月の貿易黒字は122億3,700万豪ドル

オーストラリア統計局（ABS）は2月7日、2022年12月の貿易収支（財・サービス収支）を発表した。貿易黒字は122億3,700万オーストラリア・ドル（約1兆1,258億400万円、豪ドル、1豪ドル＝約92円）となり、黒字幅は前月から12億3,800万豪ドル減少した。

2022年第4四半期（10～12月）の財の輸出（非貨幣用金を含む）は前期比1.7％増の1,541億9,300万豪ドルだった（添付資料表1参照）。品目別にみると、穀物（10.3％増）は伸びたが、肉・肉調製品（12.2％減）は減少し、農産品全体では0.9％減となった。非農産品については、非貨幣用金を除く金属（9.6％増）、鉄鉱石・鉱物（7.9％増）、輸送機器（5.3％増）、天然ガスなどの燃料（5.0％増）は増加した。一方で、非貨幣用金（20.5％減）、石炭（3.7％減）、機械（0.1％減）は減少した。

財の輸入は、前期比3.2％減の1,108億5,900万豪ドルだった（添付資料表2参照）。品目別にみると、自動車（5.9％増）が伸びたほか、民間航空機・関連機器（5.4％増）、輸送機械部品（7.9％増）の輸入も増加した。一方で、非貨幣用金（21.8％減）、家電製品（13.2％減）は大きく減少した。

2022年通年でみると、財の輸出は前年比30.3％増の5,973億7，800万豪ドルだった。主要品目は軒並み増加し、特に石炭（2.3倍）、天然ガスなどの燃料（75.0％増）、穀物（49.2％増）の増加が顕著だった。主要品目のうち、鉄鉱石・鉱物は（9.3％減）減少した。財の輸入も前年から26.5％増加し、4,354億8,000万豪ドルだった。全品目について前年比と比べて増加が見られた。品目別でみると、燃料・潤滑油（86.5％増）、自動車（19.7％増）、機械・工業製品（18.7％増）が大きく増加した。

（青島春枝）