ナイジェリアのスタートアップ、エクイティ・ファイナンスで4年連続アフリカトップ

米国のパーテック・パートナーズが1月24日に発表した「2022年パーテック・テック・ベンチャー・キャピタル・アフリカ・レポート（2022 Partech Tech Venture Capital Africa Report）」によると、アフリカにおける同年のスタートアップのエクイティ・ファイナンス（注1）による資金調達額は49億ドルだった。そのうちナイジェリアが12億ドルを記録し、前年比36％減だったものの、4年連続でアフリカ最大となった。次いで、南アフリカ共和国（8億3,000万ドル）、エジプト（7億9,000万ドル）、ケニア（7億6,000万ドル）、ガーナ（2億ドル）が続いた。ナイジェリアのセクター別では、フィンテックが8億ドルで全体の約3分の2を占め、Eコマースが1億ドル、ロジスティクステックが7,000万ドルだった。

パーテックのレポートは、1年間に20万ドル以上の資金調達を集めた投資案件を網羅しており、2022年はエクイティ・ファイナンス693件とデット・ファイナンス（注2）71件について分析している。デット・ファイナンスはアフリカ全体で15億ドルを記録し、ナイジェリアは2億5,000万ドルで第3位だった。

（注1）新株発行を通じた資金調達。

（注2）金融機関や投資家からの借り入れを通じた資金調達。

（谷波拓真）