成都市と香港間の航空便利用時の最新出入境手続き
(中国、香港)
成都発
2023年01月23日
新型コロナウイルス対策としての中国本土と香港間の移動規制は1月8日から緩和され、両区間の人的往来が再開している(2023年1月10日記事、2023年1月10日記事参照)。ジェトロ成都事務所は19日時点の情報を基に、中国四川省成都市と香港間の航空便利用時の出入境手続きについて、次のように概要を整理した。
(1)中国本土から香港へ
中国出境前には、(a)中国から出境するための税関健康申告、(b)香港に入境するための電子健康申告
をそれぞれ実施する必要がある。(a)(b)ともに出入境前48時間以内のPCR検査結果を選択する項目があるので、出入境の予定時間から逆算してPCR検査陰性証明を取得しておく必要がある。(a)(b)ともに申告を終えると、QRコードが出力されるので、スクリーンショットで保存しておくとよい。なお、(a)(b)の申告時ともにPCR検査陰性証明のアップロードまでは求められない。
成都双流国際空港でのチェックイン時には、上述(a)のQRコード提示が求められた。今回はPCR検査陰性証明の提示は求められなかったが、場合によっては求められる可能性もあるので、携帯しておくことを勧める。
香港入境時は、通常の入境手続きで求められる「香港入境事務處旅客抵港申報表(ARRIVAL CARD)」の提出を求められたが、上述(b)のQRコードやPCR検査陰性証明の提示は求められなかった。
(2)香港滞在中の注意点など
香港入境後5日目まで(空港到着日を0日目とする)は迅速抗原検査(RAT)キッドで自己検査を行い、検査結果をアップロードするよう推奨されている(2023年1月5日記事参照)。
(3)香港から中国本土への入境
香港からの出境時は事前に(c)中国に入境するための税関健康申告のみを行えばよい。申告は上述(1)(a)と同じプロセスで、出境時48時間以内のPCR検査結果を選択する項目があるので、出入境の予定時間から逆算してPCR検査陰性証明を取得しておく必要がある。今回はPCR検査陰性証明のアップロードまでは求められなかったが、場合によっては提示を求められる可能性もあるので、携帯しておくことを勧める。
中国本土へ入境時には上述(c)のQRコードを提示し、通常の入境に求められる「外国人入境カード」を現地で記載して提出すれば入境できる。
筆者は全行程で難しい手続きを特別に求められることなく、スムーズに移動することができた。手続きに備えて空港への到着時間を早める必要もなかった。
中国税関の健康申告の入力画面(ジェトロ撮影)
香港行きフライト専用のイミグレーション(ジェトロ撮影)
(寺田俊作)
(中国、香港)
ビジネス短信 fae4d49483152f94