新型コロナ感染拡大収束後初の第2回ハッカソンイベント、初回の2倍規模で開催

(バングラデシュ、日本)

ダッカ発

2023年01月06日

バングラデシュのBJIT Limited(本社:ダッカ)や、グローバルギークス(本社:東京都港区)など複数のIT企業で構成するコードサムライ(CODE SAMURAI)運営委員会は122021日、ダッカ大学工学部コンピュータサイエンス工学科と共同で、ハッカソン形式のコンテスト「コードサムライ(CODE SAMURAI2022)」を同大学で開催した(2022年11月28日記事参照)。このイベントは、バングラデシュと日本のIT産業の将来を担うITエンジニアの発掘と育成を目的にしたもので、前回(2019年)のほぼ2倍の規模となる予選を通過した32大学の50チーム150人のコンピュータサイエンスを専攻する学生が本選に臨んだ。

本選では、「Plan Public Project in Your City」(あなたの街の公共プロジェクトを計画せよ)というテーマの下、公共事業のコスト管理や進捗管理、品質管理などのためのソフトウエアの企画・設計、開発、発表に24時間夜通しで取り組んだ。コンテストの審判員からは「開始わずか6時間でアプリケーションを作成しているチームがあり驚いた」という声など、多くの驚きと称賛が聞かれた。

審査の結果、国内最高峰のダッカ大学のチーム「Mountain_DU」が優勝。その他、8位までの入賞7チームを大学別にみると、ダッカ大学が3チーム、バングラデシュ工科大学(BUET)が2チーム、シャージャラル科学技術大学(SUST)が1チーム、クルナ大学が1チームとなった。

同コンテストには、日本からもIT企業など複数社や地方自治体が視察した。そのうちの1社のシソーラス(本社:長野市)の荒井雄彦代表取締役は視察を終えて、「コードサムライが日本とバングラデシュの強固な友好関係に向けた架け橋になる、そんなポテンシャルを感じた。今後は単なる技術力の競技会にとどまらず、本大会を通じて両国の課題が共有され、その解決に向けた共創関係が生まれていくのではないかと想像している」とコメントした。

今大会は前回と比較して予選出場チーム数、本戦出場チーム数、賞金金額など、あらゆる面で約2倍の規模となり、次回以降も規模を拡大しながら継続的に開催していくことが計画されている。

写真 課題の読み込みを行う参加学生たち(ジェトロ撮影)

課題の読み込みを行う参加学生たち(ジェトロ撮影)

写真 賞金を授与される優勝チーム(主催者提供)

賞金を授与される優勝チーム(主催者提供)

(薄木裕也)

(バングラデシュ、日本)

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