日系IT企業、バングラデシュ国内最大級のハッカソンコンテストを12月開催へ

(バングラデシュ、日本)

ダッカ発

2022年11月28日

BJIT Limited(本社:ダッカ)と、グローバルギークス(本社:東京都港区)など複数のIT企業で構成するコードサムライ(CODE SAMURAI)運営委員会はダッカ大学工学部コンピュータサイエンス工学科と共同で、バングラデシュと日本のIT産業の将来を担うITエンジニアの発掘と育成を目的に、ハッカソン形式のコンテスト「コードサムライ(CODE SAMURAI)2022)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますをバングラデシュの首都ダッカで12月20、21日に開催する。

同コンテストの第1回に当たる「コードサムライ 2019」は2019年12月にバングラデシュ政府と日本政府関係機関の後援を受け、ダッカ大学との共催により開催された(2019年11月12日記事参照)。第2回は2020年、2021年にも企画されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2年連続で見送りとなった。今回は日本とバングラデシュの外交樹立50周年(2022年11月21日記事参照)とダッカ大学創立100周年となる2022年の記念イベントとして、満を持して開催されることとなった。

コンテストには、バングラデシュの最高学府ダッカ⼤学や、理工系トップクラスのバングラデシュ工科大学(BUET)をはじめとする国公立・私立大学71校から、511チーム(1,533人)のコンピュータサイエンスを専攻する大学生の応募があった。約1カ月間の選考期間を経て選ばれた50チーム150人が本選に進む。

主題の選定に当たっては、コンテストを後援する国際協力機構(JICA)の協力を受け、バングラデシュの社会課題をITで解決する題材が検討されている。第1回開催時は「ダッカ市内の交通渋滞回避のための最短ルート検索アルゴリズムの開発」を主題に、各チームが競い合い、日本からも審査員や視察企業が多数参加した。

バングラデシュでは、新型コロナウイルス対策に伴う入国規制の緩和(2022年11月08日記事参照)が進んでおり、同国のハイレベルなIT人材の姿を間近で見られる場として、今回も多数の日系企業が現地を視察することが期待される。

(薄木裕也)

(バングラデシュ、日本)

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