タミル・ナドゥ州で年間100万台生産可能なEV二輪車工場が稼働

(インド)

チェンナイ発

2023年01月27日

インドのシンプル・エナジー(Simple Energy)は1月19日、同社初の電動二輪車工場を、タミル・ナドゥ州西部クリシュナギリ県スーラギリに開所した(同社公式ツイッター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。クリシュナギリ県は、カルナータカ州ベンガルールからほど近く、電気自動車(EV)産業の集積が進んでいる(2022年8月22日付地域・分析レポート参照)。投資規模は10億ルピー(約16億円、1ルピー=約1.6円)で、20万平方フィート(約1万8,581平方メートル)の敷地を持つ。同敷地内には、組み立てライン、モーター生産ライン、バッテリー生産ラインなどを持つほか、走行テスト設備もあるという。700人以上の雇用が予定されており、年間100万台の生産も可能だという。

同社は、S.ラジクマール氏によって2019年に設立された、ベンガルールに拠点を持つスタートアップ企業だ。現在、計200億ルピー超の規模で、EV第2工場とリチウムイオンバッテリー工場をクリシュナギリ県の隣のダルマプリ県で建設中だ。

なお、同社初のEV二輪車「シンプル・ワン」は、2021年8月に発表されており、同社のホームページによると、主な性能は以下のとおり。

  • 2.77秒で時速40キロまで加速可能
  • 最高時速105キロまで加速可能
  • 電力量は1時間当たり4.8キロワット

現在1,947ルピーで同社ホームページより予約可能かつ、購入価格は11万ルピー(ショールーム価格)となっている。

(浜崎翔太)

(インド)

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