米ヒューストン港の2022年貨物取扱量、過去最多を記録

米国のヒューストン港は1月17日、2022年の貨物取扱量が前年比22％増の5,506万963トンとなり、過去最多を記録したと発表した。

2022年のコンテナ取扱量は前年比14％増の397万4,901 TEU（20フィートコンテナ換算）で、2016年に記録した取扱量の約2倍となり、2021年に比べて49万2,526TEU増加した。

1～11月のコンテナ取扱量は前年同期比で2桁の伸びを記録した一方、12月はコンテナ需要の軟化により、前年同月比12％減の29万2,027TEUとなった。輸入量は前年同月比16％減、輸出量は7％増だった。

同港のロジャー・ゲンター事務局長は「ここ数年の記録的な成長は、ヒューストン港のターミナルへの継続的な投資と、地域の貨物を運ぶために尽力するスタッフや国際港湾労働組合の労働者の多大な努力によって支えられている。これまでと同様、2023年に向けて、われわれは常に時代の最先端を行き、卓越したサービスを提供し続ける」と述べた。

ヒューストン港の鋼材輸入量は好調で、12月は前年同月比25％増、2022年通年は前年比49％増の500万トン超となり、過去5年間で最も多い輸入量となった。自動車の輸入台数は12月単月で29％減少したものの、2022年全体では7％増加した。

ヒューストン港は脱炭素化の取り組みも進めており、2050年までにカーボンニュートラルを実現する目標を設定しているほか（2022年4月14日記事参照）、ゼロエミッションの電気トラックを導入（2022年6月9日記事参照）するなどしている。

（沖本憲司）