1月8日に新型コロナ対策の隔離措置を免除、日本から中国への渡航手続きで

(中国、日本)

武漢発

2023年01月10日

中国国務院共同防疫メカニズムは12月26日、「新型コロナウイルス感染に対して『乙類として分類し、乙類として管理する』を実施する全体計画案の通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。これにより、1月8日以降、入境後のPCR検査や集中隔離も取り消すことになった(2022年12月28日記事参照)。

筆者は隔離措置などが不要になった1月8日、成田国際空港から天津濱海国際空港経由で中国に入国したので、入国までの必要な手続きや事前準備などについて報告する。

(1)出国前の準備

1月8日から、出発時刻から48時間以内にPCR検査を行い(筆者は出発前日にPCR検査を行い、その日のうちに結果を取得)、その陰性証明をもって事前に「中国税関出入国健康申告」を行う。これまで義務付けられていた各国所在の中国大使館・領事館への健康コードの申請が不要となったほか(2023年1月6日記事参照)、PCR検査の機関や報告フォーマットは指定されていない。

健康申告はWeChatのミニプログラム(注)やウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、アプリの「掌上海関」のいずれかから行えばよい。

健康申告を終えれば、QRコードが出力されるので、QRコードをスクリーンショットなどで保存し、すぐに出せるようにしておくとよい。ただし、筆者の経験上、QRコードの有効期限は24時間以内となっており、中国到着後にも提示を求められるので、健康申告は中国到着時間から逆算して行う必要がある。

(2)出発時

チェックイン時にPCR検査の陰性証明と上述のQRコードの提示が求められるため、すぐに提示できるよう準備しておくとよい。

上記2つの書類の提示以外は、通常の飛行機搭乗手続きと変わらなかった。

(3)到着時

入国審査の前に健康申告で出力したQRコードの提示が求められる。QRコードの読み取りに問題がなければ、入国審査に向かう。そこから先は通常の入国手続きなどが行われ、問題なければ、そのまま空港の外に出ることやトランジットエリアに移動することも可能となる。

筆者は2021年9月末にも中国に入国したが、その際と比較しても手続きなどが格段に簡略化され、スムーズに入国できたように感じた。また、筆者の最終目的地は武漢市で、乗り継ぎ便を待っている間に空港内のトランジットエリアや天津市内にも移動したが、新型コロナウイルス感染対策関連規制により不便を感じることはなかった。

ただ、感染状況などによっては、これらの措置が今後変更になる可能性もある。不明点などあれば、在日中国大使館のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますや、航空会社もしくは現地当局などに最新情報を問い合わせるのがよいだろう。

(注)ミニプログラム用のQRコードは在日中国大使館のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。

(楢橋広基)

(中国、日本)

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