スイス国立銀行、政策金利を0.5ポイント引き上げ1.0%に、2022年3回目の利上げ

(スイス)

ジュネーブ発

2022年12月20日

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は12月15日、金融政策をさらに引き締め、政策金利を0.5ポイント引き上げて、1.0%にすると発表したPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。新たな政策金利は、12月16日から適用された。6月と9月(2022年9月27日記事参照)に次いで、2022年で3回目の引き上げとなった。

トーマス・ジョルダン総裁は同日の記者会見において、今回の決定はインフレ圧力の高まりとさらなる広がりに対抗するものとし、中期的に物価を安定させるためには今後も追加的に政策金利を引き上げる可能性があると言及した。また、ここ数カ月で消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)はやや低下傾向にあり、11月は3.0%となった。その主な要因は、石油製品の価格上昇幅の縮小によるものだった。しかし、インフレ率は引き続き物価安定のための目安を上回っており、しばらく高い水準にとどまるだろうとの見方を示した。

(竹上嗣郎)

(スイス)

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