ホーチミンで食品展示会「FHV」開催、ジェトロはジャパンパビリオンを初出展

(ベトナム、日本)

ホーチミン発

ベトナム南部ホーチミン市で1279日、食品展示会「Food & Hotel VietnamFHV2022」が開催された。FHVはベトナム国内で最大規模の食品展示会で、新型コロナウイルス感染症の流行による延期を経て、3年ぶりの開催となった。28カ国以上の国・地域から300社以上が出展し、来場者数は3日間で16,000人を超えた。

展示会を主催したインフォーママーケッツ(Informa Markets)のビーティー・ティー(BT Tee)氏は開会式で「FHV 2022は、企業に多くのビジネスチャンスをもたらすことが期待されている。ベトナムの今年の食品産業の収益は前年比55%増の216億ドルと推定される」と述べた(「ベトナム・ニュース」2022128日)。

ジェトロは今回、日本産農林水産物・食品の輸出支援プラットフォーム(2022年9月2日記事参照)の一環として、ジャパンパビリオンを初めて設置。同パビリオンには、日本産食品を扱う5社の輸入・卸事業者が出展し、日本企業70社以上の商品を出品した(添付資料表参照)。出展企業は来場したレストラン・ホテル事業者や、食品を取り扱う小売・卸事業者などと商談を行った。

ジャパンパビリオンの出展企業からは、「商品を試食してもらい、顧客の生の声を聞くことができた」「商品パッケージだけでは使用方法が分かりにくい日本の調味料について、試食を通じて直接説明することができた」「100社以上にサンプルを提供することができた。リアルで商談できるのはありがたい」などのコメントがあった。

また、企業出展のほかに各日、「日本酒」「水産品」「青果物」をテーマに業界関係者を対象としたワークショップを実施し、数多くの参加者を集めた。それぞれのテーマに関するワークショップでは、参加者への試飲や試食を提供し、日本の食文化の魅力を伝えた。このほか、ジャパンパビリオンには、ジェトロが運営するサンプルショールーム(注)で取り扱う食品関連商品も展示し、多くの人が立ち寄って関心を示した。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 ワークショップ(ジェトロ撮影)

ワークショップ(ジェトロ撮影)

(注)日本産食品のサンプル展示を行い、展示商品に関心を持ったバイヤーとオンライン商談を実施する事業。

(児玉良平、村岡一機)

(ベトナム、日本)

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