中銀が政策金利を16.75%に引き上げ、物価上昇が続く

(エジプト)

カイロ発

2022年12月26日

エジプト中央銀行(CBE)は12月22日、政策金利を3ポイント引き上げ、16.75%とすることを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ロシアによるウクライナ侵攻以降、CBEはこれまで3度にわたって合計5ポイント、政策金利を引き上げており(2022年3月25日記事6月1日記事10月28日記事参照)、今回が4度目の利上げとなる。

CBEの発表によると、利上げの目的はインフレ圧力の抑制だ。11月の都市部での消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同期比18.7%に達し、2017年12月以来の高水準となった。要因として、10月の通貨エジプト・ポンドの切り下げ、通貨供給量の増加、ウクライナ情勢の影響が長引いていることを挙げている。

CBEは、インフレ率を2024年第4四半期(10~12月)までに平均7%、2026年第4四半期までに平均5%に抑えることを目標とし、物価安定のためにあらゆる金融政策手段を活用すると表明している。

(塩川裕子)

(エジプト)

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