インド、2022年度第2四半期のGDP成長率は6.3%

(インド)

ニューデリー発

2022年12月06日

インド統計・計画実施省(MOSPI)は11月30日、2022年度第2四半期(7~9月)の実質GDP成長率(2011年基準)推計値を前年同期比6.3%外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと発表した(添付資料表1参照)。2020年度第3四半期(10~12月)以降、8四半期連続のプラス成長となったが、前期〔2022年第1四半期(4~6月)〕成長率13.5%と比べると、伸び率は鈍化した(2022年9月8日記事参照)。

GDP成長率を需要項目別にみると、個人消費を示す民間消費支出が9.7%増、企業の設備投資など投資活動を示す総固定資本形成が10.4%増と全体のプラス成長を下支えした。他方、輸出から輸入を差し引いた純輸出のマイナス幅は、3兆2,868億7,000万ルピー(約5兆5,877億円、1ルピー=約1.7円)と、前年同期〔2021年第2四半期(7~9月)〕の1兆7,401億2,000万ルピーと比べて増加しており、成長率を押し下げる要因となった(添付資料表2参照)。

産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率をみると、製造がマイナス4.3%、鉱業・採掘がマイナス2.8%と工業分野での成長が鈍化した(添付資料表3参照)。一方で、貿易・ホテル・運送・通信・報道関連サービスでは14.7%と2四半期連続での2桁成長となったほか、金融・保険、不動産・ビジネスサービス(7.2%)、建設(6.6%)、公共・防衛・その他サービス(6.5%)、電力・ガス・水道(5.6%)などそれぞれプラス成長を維持した(添付資料表3、表4参照)。

インド準備銀行(RBI、中央銀行)は、供給面においては農業関連分野の見通し改善やサービス業の回復などが成長を後押しし、需要面においても農村部の需要回復、安定的な消費需要などから、今後の見通しは明るいとしている。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻などによる長引く地政学的緊張や世界的な金融引き締め、外需の減速などの懸念も、GDP見通しの下振れリスクとして存在することを考慮し、2022年度第3四半期と第4四半期の実質GDP成長率をともに4.6%、2022年度通年の実質GDP成長率は7.0%にとどまると予想している。

(高際晃平)

(インド)

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