米オキシ・ローカーボン・ベンチャーと加エンブリッジ、CO2輸送・貯留事業で提携

(米国、カナダ)

ヒューストン発

2022年12月01日

米国石油大手オクシデンタル子会社のオキシ・ローカーボン・ベンチャー(本社:テキサス州ヒューストン)は11月30日、石油ガスのパイプライン輸送を担うカナダのエンブリッジ(本社:アルバータ州カルガリー)と、テキサス州での二酸化炭素(CO2)輸送パイプラインおよび貯留施設の開発に向けた提携を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

エンブリッジはCO2輸送パイプラインの、オキシ・ローカーボン・ベンチャーは貯留施設の開発・建設・運営をそれぞれ行う。両社は、テキサス州南部のイングルサイドおよびコーパスクリスティのCO2を排出する事業者に対して、共同でCO2輸送および貯留サービスを提供するとしている。

オキシ・ローカーボン・ベンチャーの社長兼CO2貯留担当ゼネラルマネージャーであるジェフ・アルバレス氏は「産業部門のCO2排出事業者に対する実用的な脱炭素ソリューションを提供する貯留施設を開発する計画を進めるにあたり、エンブリッジと協業できることを楽しみにしている」「今回の提携により、われわれだけでなく、CO2を回収・輸送・貯留するためのエンドツーエンドのソリューションを模索している他の組織にとっても、ネットゼロに向けて加速するのに役立つ」と述べた。

オキシ・ローカーボン・ベンチャーはCO2回収・輸送・貯留(CCS)事業に関する取り組みを加速化している。2022年以降でも、3月に米国ウェアーハウザーとルイジアナ州のCCS事業で提携を発表したほか(2022年4月6日記事参照)、米国エンタープライズとメキシコ湾岸のCCS事業で協業を発表している(2022年4月27日記事参照)。5月には米国エンリンクとミシシッピ川流域のCO2輸送事業での協業を発表し(2022年5月9日記事参照)、10月には米国ナチュラル・リソース・パートナーズとCCS事業での提携(2022年10月31日記事参照)を発表している。

(沖本憲司)

(米国、カナダ)

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