第3四半期GDP成長率は前年同期比2.3%、8期連続プラス成長も、鉱業や製造業が不調

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年12月13日

ナイジェリア国家統計局(NBS)は1124日、2022年第3四半期(79月)の実質GDP成長率を前年同期比2.3%と発表した(添付資料表参照)。2020年第4四半期(1012月)以降、8期連続でプラス成長を記録している。

前期に続いて非工業部門が経済成長を支えており(2022年9月29日記事参照)、同部門の成長率は前年同期比4.3%だった。中でも金融・保険(12.7%)、情報通信(10.5%)、建設(5.5%)、卸・小売り(5.1%)、不動産(4.6%)が成長を牽引した。

石油をはじめとする鉱業部門はマイナス21.3%で、10期連続のマイナス成長となった。NBSによると、当期の産油量は日量120万バレル(コンデンセートを除く)で、前年同期の156万バレル、OPECが定めた水準の183万バレルを大幅に下回った。また、製造業はマイナス1.9%で、2020年第4四半期以来のマイナス成長となった。通貨安の加速やエネルギーコストの高騰、金利上昇(2022年9月30日記事参照)による資本コストの高騰が足かせとなったかたちだ。

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

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