新内閣の閣僚出そろう、経済界はおおむね高評価
(ペルー)
リマ発
2022年12月20日
ペルーのディナ・ボルアルテ新大統領(注)は12月13日、大統領府において任命が遅れていた運輸通信省(MTC)と労働雇用促進省(MTPE)それぞれの閣僚の任命宣誓式を行った。運輸通信相には、エコノミストで内閣官房顧問、MTC連結・監視・環境影響評価局長、リマ・カジャオ都市交通局(ATU)局長顧問などを歴任してきたパオラ・ピエリナ・ラサルテ・カスティージョ氏が任命された。労働雇用促進相には、MTPE労働局長やリマ都市部労働雇用促進局長などを歴任した弁護士のエドゥアルド・アロンソ・ガルシア・ビリミサ氏が就任した。宣誓式では、いずれの閣僚も担当省における汚職撲滅を誓った(全閣僚リストは添付資料参照)。
ペルー経団連(CONFIEP)のオスカル・カイポ会長は「ヘスティオン」紙の取材に対して、「明らかに改善され、経験豊かな人選。経済成長の後押しとなる」とコメント。ペルー鉱業・石油・エネルギー協会(SNMPE)のラウル・ハコブ会長は「有能なプロが数人選ばれている。既に各省での経験が豊かだ」とし、全国漁業組合(SNP)のカジェターナ・アルホビン会長も「幅広い経験を持つ専門家の内閣を歓迎」と高く評価している。新内閣はおおむね経済界からのお墨付きをもらったかたちとなっている。
(注)ペルーの弁護士で政治家、左派政党ペルー自由党(PL)。2022年に罷免されたペドロ・カスティージョ前大統領の後任として、継承順位1位だったボルアルテ氏がペルー初の女性大統領に就任(2022年12月14日記事参照)した。2021年7月から同国第1副大統領、開発社会包括相を務めていた。
(設楽隆裕)
(ペルー)
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