電動二輪車の地場メーカー、エイサーが第2工場を開所

(インド)

チェンナイ発

2022年12月06日

地場電動二輪車メーカーのエイサー・エナジー(Ather Energy)は1123日、タミル・ナドゥ(TN)州クリシュナギリ県ホスールで、第2工場の開所式を行った。投資規模は32億ルピー(約544,000万円、1ルピー=約1.7円)で、敷地面積は30万平方フィート(約27,870平方メートル)となっている。本工場の開所により、同社は年間42万台の電動二輪車(スクーター)の生産が可能となり、1,600人の雇用(間接雇用含む)が創出されると見込まれる。

新工場には、バッテリー生産ラインが5つ、車両組み立てラインが2つ敷設された。同社のサプライヤーは、TN州とカルナータカ州に集約されており、ホスール(2021年10月7日付地域分析レポート参照)の立地は利便性が高い。

同社は、20222023年度(20224月~20233月)は、240億ルピーの収益を見込んでいる。年間100万台生産可能な第3工場の建設計画もすでに発表されており、20243月までに操業を開始するとしている。また、20233月までに試乗可能なカスタマーセンターをインド国内に150店舗設置し、充電設備は1,400カ所に設ける予定だという。

写真 チェンナイ市内に設置された同社の充電設備、エイサーグリッド(ATHER GRID)(ジェトロ撮影)

チェンナイ市内に設置された同社の充電設備、エイサーグリッド(ATHER GRID)(ジェトロ撮影)

なお、同社の電動二輪車のラインアップは、「450X」「450プラス」の2機種となっており、インド地場二輪車大手のヒーロー・モトコープが約3分の1出資している(2022年8月22日付地域分析レポート参照)。

(浜崎翔太)

(インド)

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