第5回輸入博でジェトロ、試食など対面イベント取り入れたPR実施

(中国、日本)

上海発

2022年11月16日

上海市で11510日に開催された第5回「中国国際輸入博覧会」で、ジェトロは食品・農産品ホールにジャパンパビリオンを設置し、中小企業の販路開拓を支援した(2022年11月14日記事参照)。ジャパンパビリオンには50の企業・団体が出品した。

今回は新型コロナウイルス対策のため、入場に際して全参加者に24時間以内のPCR検査と2回以上のワクチン接種が義務付けられた。また、14日以内に感染者が発生した地域からの来場者は入場禁止とするなど、厳格な対策が実施された。ジャパンパビリオン出品企業には、日本からの渡航が難しい状況下、対面での参加に加えてオンラインでの対応もできるよう、各ブースにタブレットを設置するなどの工夫がみられた。

ジャパンパビリオンでは、バイヤーが目的の商品を探しやすいよう、酒類、加工食品、飲料、菓子などの品目カテゴリーごとのブースを配置したほか、日本酒の試飲や菓子の試食エリアも設けた。また、デモンストレーションコーナーも設置し、上海市で活動するシェフによる長崎県産クロマグロの解体調理を実施するとともに、その様子のライブ配信を行った。解体したマグロの一部は、上海虹橋品匯・虹橋輸入商品交易展示中心(注)にジェトロが設置している日本商品常設展で、試食品として提供された。

ジャパンパビリオンの出品者からは、「普段は代理店に営業を任せていたが、日本から参加し、直接バイヤーと意見交換をすることで、現地の情報に触れることができた」「ブースのライブ配信を自社で行うことにより、効果的なPRの場になった」といった声が寄せられた。バイヤーからは「現在、日本へ渡航することが難しく、新しい日本産食品を探すことができないため、輸入博を活用して商談ができるのはありがたい」といった声が聞かれた。

写真 輸入博でライブ配信の様子(ジェトロ撮影)

輸入博でライブ配信の様子(ジェトロ撮影)

写真 虹橋品匯・虹橋輸入商品交易展示中心での試食の様子(ジェトロ撮影)

虹橋品匯・虹橋輸入商品交易展示中心での試食の様子(ジェトロ撮影)

(注)虹橋品匯・虹橋輸入商品交易展示中心は、上海輸入博の延長線として、常時展示機能を持つ展示センター。ジェトロは当該センターの1階に日本産食品、日常用品、スキンケアなどを展示・販売している。

(王志燕)

(中国、日本)

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