マスダールがエジプトに世界最大級の風力発電所建設を発表

(アラブ首長国連邦、エジプト)

ドバイ発

2022年11月18日

再生エネルギー関連事業を行う、アラブ首長国連邦(UAE)のマスダールは118日、エジプトの主要な再生エネルギー・デベロッパーであるインフィニティ、エジプト大手財閥のハッサン・アラム・ユーティリティーズとの合弁で、10ギガワット(GW)級の陸上風力発電所をエジプトに建設すると発表した。

同プロジェクトの覚書(MOU)は、エジプトで開催されている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)において、UAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領とエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領の立ち会いの下で署名された。

マスダールによると、同施設は年間47,790ギガワット時(GWh)のクリーンエネルギーを発電し、2,380万トンの二酸化炭素排出量の削減を実現するとしている。これは、エジプトの総排出量の9%に相当する。2035年までに総発電量に占める再生エネルギーの比率を42%にする、同国の目標への大きな貢献が期待される。また、発電所の稼働により、50億ドル分の天然ガス購入コストが抑えられるほか、10万人の国内雇用が創出されるとしている。なお、完工時期などのタイムラインは、同社の発表では明らかにされていない。

COP27の開幕に先駆け、マスダールとインフィニティは115日、開催地のシャルム・エル・シェイクで6メガワット級の太陽光発電所を完工し、操業を開始したと発表した。COP27の開催に必要な電力を同発電所から供給している。

また、マスダールとハッサン・アラム・ユーティリティーズは20224月にも、2030年までにエジプトでグリーン水素の製造施設を建設すると発表しており(2022年11月11日地域・分析レポート参照)、両社およびUAE・エジプトの2国間での脱炭素に向けた協力が進む。

UAE2023年に開催されるCOP28のホスト国となっており、一連の協力事例は両国にとって格好のアピール材料となる。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦、エジプト)

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