米テキサス州コーパスクリスティー港、第3四半期の貨物取扱量は過去最高

(米国)

ヒューストン発

2022年11月15日

米国テキサス州のコーパスクリスティー港は11月10日、2022年第3四半期(7~9月)の貨物取扱量が過去最多を記録したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同四半期の貨物取扱量はこれまでの最多だった前期の第2四半期(4~6月)比で4%増の4,830万トンを記録した。同港は増加の主な要因として、原油や石油精製品、液化天然ガス(LNG)の輸出増加を挙げている。第3四半期までの累計貨物取扱量は1億3,830万トンとなった。

第3四半期の貨物取扱量を品目別にみると、原油が前期の第2四半期比で5%増の2,870万トン、石油精製品が同4.4%増の830万トン、LNGが同5.8%増の420万トン、ドライバルク(注)が同3.7%の210万トンだった。

コーパスクリスティー港のショーン・ストローブリッジ最高経営責任者(CEO)は「この不確実な時代に、米国のエネルギーを米国の他の需要地や同盟国、貿易相手国に運ぶことは、経済と国家安全保障にとってかつてないほど重要だ。安全で競争力のある物資の輸送に必要なインフラとサービスを提供する当社の能力に対する顧客やその株主の継続的な信頼に感謝する」と述べた。

コーパスクリスティー港湾委員会のチャールズ・ザーン委員長は「今回の記録的な貨物取扱量により、当港はこの素晴らしい地域に再投資し、既存の顧客だけでなく、この地域に新たな顧客を呼び込むという当港の取り組みをさらに推進するため、将来のインフラ整備を計画することができる」と述べた。

コーパスクリスティー港は貨物取扱量増加と脱炭素化の両立に向けて港湾設備投資を拡大している。同港は7月、2022年の第2四半期と上半期(1~6月)の貨物取扱量がそれぞれ過去最多を記録したと発表した(2022年8月2日記事参照)。8月には混雑緩和に向け港内の新規短距離鉄道路線としてテキサス・コースタル・ベンド鉄道の運行開始(2022年8月3日記事参照)、米国のバックアイ・パートナーズに同港湾内の土地をリースし、太陽光発電所を設置する(2022年8月18日記事参照)と発表した。

(注)石炭、鉄鉱石、穀物などのバラ積み貨物

(沖本憲司)

(米国)

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