火災事故の米フリーポートLNG、再稼働遅延の誤情報により米の天然ガス予定価格急落

(米国)

ヒューストン発

2022年11月15日

2022年6月に火災事故が発生した米国テキサス州の液化天然ガス(LNG)製造施設のフリーポートLNGについて、11月1日の再稼働遅延に関する誤情報により、米国ヘンリーハブ・スポット価格(天然ガス先物価格)が急落した。

ブルームバーグ(11月11日)によると、トレーダーを名乗る人物が自身のツイッターで「フリーポートLNGでパイプに亀裂が発見され、同社の再稼働が遅れる可能性がある」と投稿したことがきっかけとなり、米国のガス価格が7.4%下落した。これは、再稼働が遅れると輸出向けに貯留されている天然ガスが米国内向けに転用されることになり、米国内の供給が増えるとの見方が広まったためとみられる。また、フリーポートLNGは修理中のため輸出は中止している。このツイートはその後削除されたという。

この誤情報を受けて、フリーポートLNGを運営するフリーポートLNGデベロップメント(FLNG、本社:テキサス州ヒューストン)は同日付で声明を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、「当社は再稼働に関していかなる公式声明も発表していない。当社のレターヘッドを入手・掲載したツイートや投稿は、誤った情報を報告しており、当社の正当かつ公式な情報ではない」と述べ、誤情報を完全に否定した。

FLNGでは、6月8日に火災が発生し(2022年6月13日記事参照)、当初3週間程度と発表されていた稼働再開時期が2022年後半に後ろ倒しになるなど、稼働停止の長期化が懸念されていた(2022年6月15日記事参照)。他方、規制当局がFLNGに対して安全命令を出し、必要な是正措置策定を求めたことについて(2022年7月1日記事参照)、FLNGが8月3日に規制当局と是正措置などに関する合意書を交わすなど、操業再開に向けた動きが進められており(2022年8月4日記事参照)、FLNGは2022年11月に一部操業再開、2023年3月に完全稼働を目指すと発表していた(2022年8月24日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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