ソーラー発電事業会社デイスター・パワーをシェル・ナイジェリアが買収へ

ナイジェリアの太陽光発電事業会社デイスター・パワーは9月28日、石油メジャーであるシェルのナイジェリア事業会社シェル・ナイジェリアにより買収される予定だと発表した（2022年10月6日記事参照）。

デイスター・パワーは、商業用・産業用の電力を太陽光発電によって安定的に供給するソリューションを提供する企業で、2017年に創業した。2021年7月には、国際金融公社（IFC）から2,000万ドルの融資を受けている。同社は今後、西アフリカでの事業成長に注力するとともに、東部・南部アフリカへの進出も図っていく予定。2025年までに太陽光発電の設置容量を400メガワットに拡大し、アフリカにおける太陽光発電事業の主要プロバイダになる目標を掲げている。

今回の買収について、デイスター・パワーの最高経営責任者（CEO）のヤスパー・グラーフ・フォン・ハーデンベルク氏は「シェルとの連携によって、アフリカ全域のビジネスに対して二酸化炭素（CO2）排出量と電力コストの削減で貢献するという、われわれの使命を迅速に果たすことができるようになるだろう」と期待を示した。

（谷波拓真）