新型コロナ感染症対策の入国規制を全て撤廃
(カンボジア)
プノンペン発
2022年10月12日
カンボジア保健省は10月3日、新型コロナウイルス感染症対策の入国規制に関する通達(No.254 S.K.L)を発行し、同日以降は入国時のワクチン接種証明書の提示を不要にすると発表した。これにより、入国時の水際防疫措置は、事実上全て撤廃されたこととなる。
入国時に空港などでサーモグラフィーを利用した検温は引き続き実施されるが、入国手続きは実質、新型コロナ流行前の状態に戻ったといえる。なお、これまでは新型コロナのワクチン接種が2回完了している場合、ワクチン接種証明書の提示が求められており(2022年5月2日記事参照)、ワクチン接種が未完了の場合は、入国時に抗原検査を実施する必要があった(2022年7月21日記事参照)。
国内でのワクチン接種が進む
カンボジア国内では、ワクチン接種が積極的に進められている。カンボジア人と外国人の区別なく、希望者に対してはブースター接種も含め、無料でワクチン接種が行われている。また、抗原簡易検査キットは、一般の医療機関や薬局などで容易に購入でき、自ら検査しやすい状況になっている。
カンボジアでは10月1日時点で、新型コロナの累計陽性者数が13万7,885人、累計回復者数が13万4,754人、累計死者数が3,056人。全人口1,600万人に対するワクチン接種割合は、1回目の接種完了者が95.0%、2回目が90.9%、3回以上が63.7%となっている。
(井手靖)
(カンボジア)
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