日韓間の旅客船運航、2年半ぶりに再開へ

韓国海洋水産部は10月26日、日韓間の旅客船の運航が10月28日から再開すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大によって2020年3月から貨物輸送のみで、旅客輸送は行われていなかったが、最近の両国間の観光需要の増加に伴い、国際旅客船の運航再開に対する要請が続いていた。それを受け、韓国中央防疫対策本部は10月25日に関係機関との会議を開催し、日韓間の旅客船運航再開の方針を決定した。

同部は「韓国の釜山港、東海港（注）と、日本の福岡、大阪、下関、対馬、舞鶴を結ぶ国際旅客航路を再開するが、日本側港湾の出入国手続きの準備の関係上、本格的な運航再開にはなお時間がかかる見込み」とし、「現時点では11月4日に福岡を出港して釜山港に入港する旅客船の運航計画が決まっている」と述べた。

さらに、同部は「8月10日に東海港とロシアのウラジオストク港間の旅客船運航を再開しているが、中国との旅客船の運航については、中国の防疫対策によって当面、再開が難しい見通し」「ただし、中国側の動向を観察しつつ、再開に備える計画」と発表した。

（注）韓国の江原道東海市に位置する港

（柳忠鉉）