米シュルンベルジェがSLBに社名変更、エネルギー革新に注力する企業に転換へ

(米国)

ヒューストン発

2022年10月25日

米国石油サービス大手のシュルンベルジェ(本社:テキサス州ヒューストン)は1024日、石油サービス企業から、エネルギー革新に注力するグローバルテクノロジー企業への転換を示すため社名をSLBに変更したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

SLBは今後、(1)カーボンソリューション、水素、地熱、エネルギー貯蔵、重要鉱物を柱とする新エネルギーシステム、(2)二酸化炭素(CO2)回収・利用・貯留(CCUS)の技術を柱とする産業の脱炭素化、(3)顧客によるSLBのデジタルプラットフォームを活用した、より効率的で新しいサービス開発を可能とするデジタル技術の拡大、(4)低炭素な石油・ガスのイノベーション、からなる4つの分野で顧客に対するソリューションを提供することに注力していくとしている。

SLB のオリビエ・ル・プーチ最高経営責任者(CEO)は「われわれの新しいアイデンティティは、今日の世界のエネルギー需要に応え、エネルギー転換の道を開くために、より遠く、より速く前進するという当社のコミットメントを象徴している。これは大胆な挑戦だ。しかし、われわれの人材、技術、実績は比類なきものであり、この挑戦に応える準備ができている」と述べた。

SLBは、脱炭素化に積極的に取り組んでおり、6月に米国のハイゾン・モーターズと水素燃料電池活用での連携(2022年6月28日記事参照)を発表している。9月には脱炭素化に向けたデジタル・プラットフォーム・パートナー・プログラムの開始(2022年9月21日記事参照)、サウジアラムコと脱炭素化のデジタルソリューションでの協業(2022年9月27日記事参照)、10月には米国RTIと革新的なCO2回収技術で提携(2022年10月18日記事参照)を発表している。

(沖本憲司)

(米国)

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