米トールグラス、エクイノールと北米の水素・アンモニア製造とインフラ開発で提携

(米国、ノルウェー)

ヒューストン発

2022年09月29日

石油ガスパイプライン輸送を担う米国のトールグラス・エナジー・パートナーズ(本社:カンザス州リーウッド)は9月27日、ノルウェーのエネルギー大手エクイノール(本社:スタバンゲル)と、北米での低炭素かつ大規模な水素・アンモニア製造プロジェクト開発に向け、連携することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。両社は、水素とアンモニアの生産と市場の可能性、関連する流通インフラを評価し、広範な脱炭素化の促進で貢献するとしている。

両社は覚書に基づき、前工程設計(FEED)研究の共同出資を含む共同開発活動を進めることに合意している。研究では、95%以上の二酸化炭素(CO2)を回収・貯留(CCS)し、アンモニアと組み合わせて効率的に輸送・貯蔵する大規模な水素製造に焦点を当てるという。

トールグラスの天然ガス部門のプレジデント、ダスティン・バシュフォード氏は「エクイノールとこのような重要な取り組みを発表できることをうれしく思うとともに、次世代の脱炭素インフラへの投資を継続できることに興奮している」と述べた。また、エクイノールの低炭素ソリューション担当シニア・バイス・プレジデントのグレーテ・トベイト氏は「トールグラスとの連携により、米国で大規模なクリーン・アンモニア・バリューチェーンの計画を開始することは、2050年までに当社がカーボンニュートラルを達成するというロードマップに完全に合致している」と述べた。

トールグラスもエクイノールも、米国での脱炭素化に取り組んでいる。トールグラスは5月にネブラスカ州で穀物由来のCCSプロジェクトを(2022年5月24日記事参照)、エクイノールは8月にUSスチール、シェルと米クリーン・エネルギー・ハブ推進での提携(2022年8月18日記事参照)を発表している。

(沖本憲司)

(米国、ノルウェー)

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