国際クーリエ便による非商業目的の輸入限度額を引き下げ

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年09月26日

アルゼンチンの公共歳入連邦管理庁(AFIP)は923日、AFIP一般決議5260/2022号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、国際クーリエ便による非商業目的の輸入条件をさらに厳格化した。

AFIPは、20225月にも国際クーリエ便による非商業目的の輸入条件を厳格化(2022年5月19日記事参照)しており、今回の措置により、輸入条件をさらに強化した。本決議によると、国際クーリエ便を使用して個人や法人が非商業目的の商品を輸入する場合、同一の荷受人が受け取れる1便当たりの貨物の価額はFOB1,000ドル以下、重量50キロ以下、同一品目は3つまでで、年間5回まで輸入することができる。今回の変更点は、1便当たりの価額が、これまでのFOB3,000ドルから同1,000ドルまで引き下げられた点だ。

アルゼンチンでは、外貨準備高の減少が続いており、外貨の流出を防ぐため、政府は個人輸入の規制を徐々に強化している。今回の措置のほかにも、中央銀行が20226月に越境通販の購入代金の分割払いを禁止する措置を導入している(2022年7月4日記事参照)。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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