新たな資本取引規制が発効、越境通販の購入代金の分割払いを禁止

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年07月04日

アルゼンチン中央銀行は6月30日、中銀通達A7535PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公布し、法人、個人を問わず、海外からの製品購入における分割払いを禁止した。7月4日に発効する。

アルゼンチン政府は2021年11月26日以降、中銀通達A7404PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)により、海外に渡航するための航空券、渡航先での宿泊、レンタカーなどの旅行サービスにつき、サービス提供者から直接および間接的に購入する際の分割払いを禁止している(2021年12月8日記事参照)が、今回の措置は、非商業目的で外国から通販などで商品を購入する際の分割払いを禁止する。

アルゼンチンでも越境通販は盛んで、アルゼンチンやブラジルをはじめとした中南米諸国でサービスを提供して人気を博している越境通販ポータルサイト「TiendaMia」は、アマゾンなど米国のインターネット通販サイトからの商品購入を代行し、代金の分割払いと戸口まで商品を届けるサービスを提供している。分割払いができなくなることにより、こうした越境通販ポータルサイトを通じた買い物がしづらくなる。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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