国葬で来日のモディ・インド首相、岸田首相と会談

安倍晋三元首相の国葬参列のため9月27日に来日したインドのナレンドラ・モディ首相は国葬終了後、迎賓館赤坂離宮で岸田文雄首相と会談を行った。両国の対面での首脳会談は2022年に入って3回目となる。

会談では、モディ首相が哀悼の意が示し、安倍元首相による両国パートナーシップ強化や自由で開かれたインド太平洋地域への貢献などについて言及があった。両首脳は2国間関係のさらなる深化や、さまざまな地域情勢、グローバルな課題について意見交換を行ったほか、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」のさらなる強化に向けて連携を強化するとした。

モディ首相は安倍元首相とはグジャラート州首相時代から交流があり、死去に際して異例の長文の手記を公表するなど、深い弔意を表していた（2022年7月22日記事参照）。モディ首相は同日に帰国の途についたが、国葬や首脳会談のほか、安倍昭恵夫人との面談なども行った。

現地では、主要紙「タイムズ・オブ・インディア」が1面で報道するなど関心が高く、厳重な警備体制や献花、弔問といった国葬の模様や、安倍元首相のインドとのかかわりを報じる一方、国葬に反対する抗議活動なども伝えたもようだ。

（北村寛之）