日本ドラマの北米リメークを目指す「ジャパン・コンテンツ・ピッチ」、3年ぶりの対面開催

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2022年09月30日

ジェトロは9月28日、米国の在ロサンゼルス日本総領事館およびユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)と共同で、「第4回ジャパン・コンテンツ・ピッチ(Japan Contents Pitch)」を開催した。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、本イベントは過去2回、オンラインで開催されたが(2021年6月24日記事2022年3月9日記事参照)、4回目となる今回は3年ぶりにロサンゼルス総領事公邸で対面開催となった。

当日は、公募で選ばれた次の4作品について、海外リメーク権を持つ日本のテレビ局4社が作品映像のほか概要や魅力などを発表し、ハリウッドのコンテンツバイヤーおよびプロデューサーにピッチ(売り込み)を行った。

【売り込み作品】

  • 「アバランチ」(関西テレビ放送)
  • 「最愛」(TBSテレビ)
  • 「ゼロの真実」(テレビ朝日)
  • 「ブラックスキャンダル」(読売テレビ)

ピッチの後、米国の参加者からは「米国の映像業界は、リメークや映像化できる原作を積極的に探している。今回発表のあった作品も、テレビ局での放送やストリーミングでの映像化に合いそうだ。多種多様で興味がある。各社と直接話をして検討したい」との声が聞かれ、各社に積極的に質問する姿が見られた。

なお、冒頭にあいさつを行った曽根健孝総領事は、従来、海外からハードルが高いとみなされてきた日本での撮影を実施し(2018年3月30日記事参照)、2022年に公開となった米国のドラマシリーズ「TOKYO VICE」について、「制作チームと日本が協力し、偽りのない日本の姿を映し出すことができた本作品は、将来につながる素晴らしい前例となった」と話し、撮影および制作拠点としての日本をアピールした。また、入国に係る水際対策が大幅に緩和される10月11日以降の、日本と海外のより活発なビジネス交流にも期待を寄せた。

写真 ピッチ会場の様子(ジェトロ撮影)

ピッチ会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 米国の参加者が各社に質問している様子(ジェトロ撮影)

米国の参加者が各社に質問している様子(ジェトロ撮影)

(トーレス久美子)

(米国、日本)

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