四川省、電力制限を緩和、工場などが順次再開

(中国)

成都発

2022年09月01日

中国の国家電網四川省電力(国電四川)は828日、同日正午までに四川省内の工業分野と商業分野への電力供給を再開した(「華西都市報」829日)。大規模な工業向けの電力供給は、一部の高エネルギー消費企業を除き、順次再開する見通しだ。国電四川は、猛暑となっていた地域で気温が低下し、家庭でのエアコン使用が減少、さらに、降水量の増加により、8月初旬から続いた深刻な電力不足が緩和したとみている。一般家庭の電力消費量は27日時点で、ピーク時の47,300万キロワット時(kWh)から34,000kWhまでに大幅に減少した。

29日には、四川省政府は非常事態レベルを最高の1級から2級に引き下げた。市民への電気供給を確保した上で、工場の電力供給と稼働再開を積極的に進め、経済活動を正常な状態に回復させるとした。

同省政府は814日、翌15日から20日までの間、省内のほぼ全域の工場に対して操業停止を要請、その後、同措置を25日まで延長していた(2022年8月23日記事参照)。同措置により、フォルクスワーゲン(VW)や京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)などを含む省内ほぼ全ての工場が約2週間にわたって生産停止となっていた。

また、18日からは照明の部分消灯やエレベーター運行削減、冷房の電力負荷軽減や停止などで節電要請に対応していた大型ショッピングモール、百貨店、オフィスビルなども26日から徐々に電力制限が緩和されている。しかし、ヒアリングによると、29日現在もなお一部の小売店は「冷房温度の設定は27度以上とすること」などの要請を受けており、電力制限が一部続いているとみられる。

ジェトロが25日に現地進出日系企業に実施したヒアリングによると、一部の工場は25日から全面的に稼働を再開、29日時点では全ての日系企業の工場が通常稼働となったことが明らかになった。

写真 電力制限時のオフィスビル内のコーヒー屋(ジェトロ撮影)

電力制限時のオフィスビル内のコーヒー屋(ジェトロ撮影)

写真 電力制限緩和後のオフィスビル内のコーヒー屋(ジェトロ撮影)

電力制限緩和後のオフィスビル内のコーヒー屋(ジェトロ撮影)

王植一

(中国)

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