大連市の最新入境手続き、集中隔離は7日間

(中国)

大連発

2022年09月21日

中国・大連市において、中央政府の隔離制限の緩和措置などが実行されている。中国政府は6月28日、「新型コロナウイルス肺炎感染対策方案」(第9版)を公表し、入国手続きの際の所要時間の短縮、入国後の隔離措置の制限を「7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観察」へと緩和した(2022年6月29日記事参照)。ジェトロが9月19日時点の情報を基に、同市への入境手続きの概要について整理したところ、以下のとおり。

1.入国前(航空機に搭乗する前)に準備すべき書類・手続きなど

中国入境前には、(1)搭乗2日前と24時間前以内のPCR検査陰性証明書(在日中国大使館の指定検査機関)の取得、(2)「防疫健康碼国際版外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(予防健康コード国際版)」から健康コードの申請および取得、(3)中国税関出/入国健康申告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの登録(入国前24時間以内)が必要となる。詳細については、在日中国大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照されたい。

2.入国手続きの手順

(1)着陸後、個人情報が書かれた受付カードとPCR検査キットが配布される。受付カードを首から下げ、半個室の検査室へ移動し、PCR検査を受ける。PCR検査は口からの検体採取のみで、受付カードは検査終了後に回収される。

(2)入国審査エリアの前で黄色い入国カードを記載、入国審査を受ける。

(3)消毒済みの預け荷物を受け取る。

(4)入国者情報カードを提出する(税関申告が必要な場合は申告する)。

(5)空港で掲示されるQRコードを読み取り、入境者情報登録システムを入力し、完了画面をスクリーンショットで保存、出口で検疫官に提示する。

(6)隔離ホテル行きの専用バスに乗車。入境手続きが順調に進めば、着陸から1時間程度で乗車できる(9月19日時点、大連空港の場合)。

(7)隔離ホテルは指定することはできない。空港到着後に、市政府関係者が割り振る。9月19日現時点で、外国人がよく割り振られる隔離施設は以下2カ所で、いずれも市内に位置する「大連昱聖苑国際酒店(大連市沙河口区太原街6号)」と「大連仲夏花園酒店(大連市傅家庄旅游風景区八一路222号)」。

3.入境後の必要手続き・行動制限

PCR検査(口からの検体採取)は、隔離ホテルで7日間の集中隔離期間中に5回と、在宅健康観察期間の最終日の計6回受けることになる。検査が全て陰性であれば、11日目から外出が可能。基本的には7日間の集中隔離期間後であれば、大連市から他都市へ移動可能だが、最終目的地到着から3日間は自宅健康観察となる(ただし、9月19日時点では、最終目的地が「北京市」の場合は、入境都市での集中隔離が10日間になる)。

ただし、1回でも陽性反応が出てしまった場合は、病院に移送後、陽性者専用施設にて陰性が確認されるまで隔離となる。

4.留意点など

日本航空大連支店の発表によれば、運航計画変更外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにより、2022年9月9日(金)以降、大連市~成田線(旅客便)が週3便から週2便(2022年9月9~30日は水・木、10月1日以降は火・木の運航)となる。

なお、大連市到着後も、マスクの着用は必須。9月19日をもって大連市の封鎖管理が段階的に解除されているが(2022年9月21日記事参照)、市内ではN95マスクの着用が推奨されている。

写真 隔離ホテル行きのバスに乗り込むところ(ジェトロ撮影)

隔離ホテル行きのバスに乗り込むところ(ジェトロ撮影)

(高文寧)

(中国)

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