8月の貿易収支、279億8,000万ドルの赤字も、2カ月ぶりに鈍化

(インド)

アジア大洋州課

2022年09月30日

インド商工省(MoCI)が9月14日に発表した「貿易統計」(速報値)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、8月の貿易収支(速報値、サービスを除く)は279億7,845万ドルの赤字で、26カ月連続の貿易赤字となったものの、7月の赤字300億ドルから2カ月ぶりに鈍化した。8月の輸出額は339億2,303万ドルで、前年同月比1.6%増加し、18カ月連続でプラスだった。輸入額は619億148万ドルで、前年同月比37.3%増加、21カ月連続のプラスとなった。

輸出の内訳を見ると、全体の17%を占める石油製品の57億1,476万ドル(前年同月比22.8%増)、電機製品の17億2,913万ドル(同50.8%増)、有機・無機化合物の25億3,128ドル(同13.5%増)、コメの10億4,172万ドル(同43.6%増)、たばこの1億2,751万ドル(同76.4%増)などの寄与度が高かった。一方で、全体の24%を占めるエンジニアリング製品は82億9,153万ドル(同14.2%減)、宝石・宝飾品類は33億3,030万ドル(同3.0%減)とマイナスに転じた。

輸入額では、全体の29%に当たる石油製品・原油・関連製品が177億ドル(前年同月比87.4%増)、石炭・コークス類が45億3,057万ドル(同2.3倍)といずれも大幅に拡大した。伸び率が高かったのは銀で、約44倍の6億8,434万ドル、原綿・綿くずの2億9,576万ドル(同7.4倍)だった。

同国は世界最大のコメ輸出国であるものの、干ばつの影響によるコメの供給不足を見込み、コメの輸出規制に踏み切っている。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた世界的な原油価格の高騰や、高インフレ(2022年9月26日記事参照)、金融引き締め政策(2022年8月12日記事参照)に伴い、輸出の伸びは期待できない一方、内需の拡大による輸入増から、今後さらなる貿易収支赤字の膨張が懸念される。

(寺島かほる)

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