南ア最大のデザイン・ライフスタイル専門市が開催、ジェトロ初出展

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2022年08月22日

南アフリカ共和国のヨハネスブルク市内にあるコンベンションセンターで72831日、デザイン・ライフスタイルの専門見本市「第29DECOREX JOBURG」が3年ぶりに開催された。728日と29日はビジネスデー、30日と31日は一般参加者の来場も可能となっており、主催者発表によると、来場者数は3万人を超えた。全体の30%がビジネス関係者で、不動産、ホスピタリティ分野のバイヤーや小売り関係者のほか、建築家やインテリアデザイナーなどが集った。出展社は400社に上り、海外からはスポンサーとして韓国のサムソンが参加したほか、中国、台湾などの企業が出展していた。

ジェトロは同展示会に初めて、ジェトロの事業者向け(BtoB)オンラインカタログサイトJAPAN STREETの広報ブースを設置した。JAPAN STREETに掲載されている日本企業35社のデザイン性の高い製品やキッチン家具などを展示し、一部即売も行うなど盛況に終わった。

主催者のシアン・カリングワース氏にインタビューしたところ、「元々、DECOREXはデザイン製品を扱う小規模な展示会から端を発したもので、現在では南ア最大のライフスタイル分野の専門見本市にまで成長した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による消費者の巣ごもり需要のニーズを捉え、特に今年は例年以上にデザイン性と品質に焦点を当て、高級感があり、ニッチで厳選された製品を扱うブランドをターゲットに出展者を募った。それにより来場者の質も向上し、来場者、出展社双方が満足する展示会となった」と評した。

また、主催者は海外バイヤーとのマッチングにも力を入れており、ハウテン州観光局と協力の上、タンザニア、ナイジェリア、ナミビア、ボツワナ、ケニアから10人のバイヤーを招待し、事前マッチングも実施した。次回、招待バイヤーの数を2倍に増やす予定だ。カリングワース氏は、展示会のクオリティーを落とさずに海外からのパビリオンを大々的に設置できるよう、規模の拡大を検討していると述べた。

なお、南アフリカでは既に新型コロナウイルスに関する規制はすべて解除されており(2022年7月4日記事参照)、入場に当たってはワクチン接種証明書の提出などは求められなかった。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 キッチン用品出展ブース(ジェトロ撮影)

キッチン用品出展ブース(ジェトロ撮影)

写真 大手家電メーカーも出展(ジェトロ撮影)

大手家電メーカーも出展(ジェトロ撮影)

写真 内装関連ブース(ジェトロ撮影)

内装関連ブース(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロブース(ジェトロ撮影)

ジェトロブース(ジェトロ撮影)

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国)

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