米国でサル痘感染の女性、感染経路などをメディアに説明

(米国)

アトランタ発

2022年08月08日

米国ジョージア州でサル痘に感染し療養中の20歳の女性が84日、地元メディアに対して症状や思い当たる感染経路などについて語った。この女性は同州で初めて確認された女性のサル痘ウイルス感染症例だった(2022年7月28日記事参照)。

この女性は地元テレビ局WSB-TVの取材に応じ、最初は発疹を吹き出物と思っていたものの、頭痛や悪寒、倦怠(けんたい)感とともに発疹が治まらず、病院で検査を受けた結果、サル痘の陽性が判明したと語った。当初はサル痘に感染した男性と接触したとの報道もあったが、感染するような性的な接触は一切ないと否定。ガソリンスタンドのレジ係として働いているため、現金を触ったり、その手で顔を触ったりしたことによって感染したのではないかとの考えを述べた。

米国でのサル痘感染者の拡大を受け、バイデン政権は84日、公衆衛生の緊急事態を宣言した(2022年8月5日記事参照)。米疾病予防管理センター(CDC)によると、85日時点(現地時間)の国内感染者数は7,510人に上っている。感染予防策について、CDCウェブサイト内のサル痘関連ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、サル痘感染者とのキスやハグ、性交渉、肌の接触を避けるほか、サル痘感染者が使用した物に触れない、食器やコップを共有しない、サル痘感染者の寝具やタオル、衣服に触れない、食事の前や顔に触れる前、トイレの後などで頻繁にせっけんで手を洗うか、アルコールによる手指消毒をするよう呼びかけている。

(高橋卓也)

(米国)

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