米保健福祉長官、サル痘の緊急事態を宣言
(米国)
ニューヨーク発
2022年08月05日
米国保健福祉省(HHS)のハビエル・ベセラ長官は8月4日、米国におけるサル痘感染者の拡大を受け、同日の記者会見において緊急事態を宣言した。同長官はその後、自身のツイッター上でも「われわれは、(サル痘に)対処するさらに踏み込んだ準備ができている」と緊急事態宣言の内容を投稿した。
カリーン・ジャンピエール大統領報道官は同日、HHSの記者会見直後の会見で、緊急事態宣言は、ワクチンの生産と供給を加速させ、これまでに確保した110万回分(2022年8月3日記事参照)に加え、最高550万回分のワクチンをさらに増量する可能性があるとした。また、感染検査数は、当初の週6,000回から、現在までに週に8万回に拡大したことにも言及した。8月2日にはジョー・バイデン大統領により、政権のサル痘チームを率いる調整官と副調整官が任命されている。
米疾病予防管理センター(CDC)は8月4日、米国のサル痘感染者数の統計ウェブページにおいて国内の感染者数を7,102人に更新した。感染者が500人を超える州としては、ニューヨーク(1,748人)、カリフォルニア(826人)、フロリダ(577人)、イリノイ(571人)、テキサス(559人)、ジョージア(544人)の順に最も高くなっている。なお、モンタナ州とワイオミング州では感染が確認されていない。
(吉田奈津絵)
(米国)
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