英国、ウクライナとインフラ復興に向けた行動計画に署名

(英国、ウクライナ)

ロンドン発

2022年08月29日

英国のグラント・シャップス運輸相は8月25日、ウクライナのオレクサンドル・クブラコフ・インフラ相とオンラインで会談した。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます会談後に両者は、ウクライナの鉄道網、道路網、橋といった重要なインフラの復興支援に向けた共同行動計画に署名した。

この中で英国は、ウクライナへのバス5台の提供、穀物輸送に重要な経路の修復に必要な機器の購入などを行うことに合意した。そのほか、英国の民間組織の専門家から、空港や港の復興に関する専門知識の共有のほか、ウクライナ側と協力して空港スタッフ、航空管制官などの訓練機会の特定などを行うとしている。現在、運輸省は、ウクライナの輸送インフラ復興支援に向けた専門知識の提供に関心のある英国の組織・企業を募集している(英国政府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

また、シャップス運輸相は、ボリス・ジョンソン首相がG7首脳会議(サミット、2022年6月30日記事参照)で発表した最大1,000万ポンド(約16億2,000万円、1ポンド=約162円)規模のウクライナ鉄道の支援外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについて詳細を発表。橋の修復機器やトンネル用設備、輸送用コンテナの購入を通じ、穀物輸送用鉄道の支援を行うとした。これは、穀物、食品、肥料のウクライナからの輸出を可能にする黒海穀物イニシアチブ(2022年7月26日記事参照)のサポートにもなるとした。

(山田恭之)

(英国、ウクライナ)

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