遼寧省、水素エネルギー産業発展規画(2021~2025年)を公表

(中国)

大連発

2022年08月17日

20223月に中国・国家発展改革委員会が発表した「水素エネルギー産業発展中長期規画(20212035年)」(2022年3月29日記事参照)を受け、遼寧省発展改革委員会は85日に、「遼寧省の水素エネルギー産業発展規画(2021~2025年)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」を公表した。中期目標(20212025年)と長期目標(20262035年)を以下のとおり掲げている(添付資料表参照)。

目標では2025年までに、水素エネルギー総生産額600億元(約12,000億円、1元=約20円)、水素エネルギー産業関連企業100社、燃料電池車の保有台数3,000台、燃料電池船舶保有隻数50隻以上、水素ステーション30基などを目指す。

また、遼寧省内における「一核、一城、五区」の水素産業構造ビジョンを提出した。「一核」とは「大連市水素産業核心区」を、「一城」とは「瀋撫示範区水素産業城(注)」を、「五区」とは「鞍山市燃料電池部品産業クラスター」「朝陽市燃料電池商用車産業クラスター」「阜新市燃料電池駆動システムおよび関連産業クラスター」「葫芦島市低圧合金水素貯蔵設備・材料産業クラスター」「盤錦市水素貯蔵・輸送設備産業クラスター」を指す。

中期的(20212025年)には、燃料電池バス、大型トラックなどの商用車への応用に重点を置きつつ、乗用車の実証実験にも注力する。長期的(20262035年)には、セダン、SUV/MPVなど燃料電池乗用車のスマート化に焦点を当てるほか、燃料電池のバックアップ電源、燃料電池のコージェネレーションシステムなど分散型発電設備における研究開発の成果を通信基地局や商業ビル、住宅などへ幅広く応用する計画だ。

遼寧省は、各市の公営バス、清掃車などの新規・買い替えの際に一定の割合で燃料電池車を購入するとともに、省内都市間の高速バスを燃料電池車へ切り替え、タクシー、政府公用車にも燃料電池車を試験的に導入する。また、瀋陽市~大連市の高速道路沿線を水素コリドーにすべく、水素ステーションの拡充、近海や内陸河の観光船やフェリーでの燃料電池船の推進、大連市・瀋陽市・瀋撫示範区における路面電車やライトレールの燃料電池化の推進を進める。そのほか、水素貯蔵による電力のピークシェービング(電力などのエネルギー供給事業で、季節や時間帯によって高まる需要に応じるための対策)を展開する計画だ。

(注)20189月に国務院に承認された東北地域の改革開放の先行区。瀋陽市と撫順市の間に位置しており、瀋陽市、撫順市、本渓市、鉄嶺市の都心部からいずれも車で30分の圏内にある。

(李莉)

(中国)

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