新型コロナワクチン接種対象年齢を生後6カ月まで引き下げ

(チリ)

サンティアゴ発

2022年08月26日

チリ公衆保健院(ISP)は823日、モデルナ製、シノバック製、ファイザー製の3種類に関する新型コロナウイルスワクチンの接種対象年齢を生後6カ月まで引き下げると発表した。これまで、モデルナ製は2歳以上、シノバック製は3歳以上、ファイザー製は5歳以上を接種対象年齢としていた(2022720日記事参照)。

ISPの発表によると、今回の決定は、対象となったワクチンの接種によってもたらされる感染リスクや症状の重篤化を抑える効用が、接種に伴って生じ得る健康リスクを上回る、という分析結果をよりどころとするワクチン評価専門家委員会の勧告に従ったもの。専門家らは、不活化ワクチンよりもメッセンジャーRNAワクチンの使用を推奨すると同時に、今回承認された全てのワクチンが重篤な疾患の予防にも効果的だと強調している。

6カ月以上5歳未満の子供にファイザー製ワクチンを接種する際、その完了までには3回の接種が必要で、2回目の接種は1回目の接種から3週間後、3回目の接種は2回目の接種から少なくとも8週間後とされている。6カ月以上3歳未満のモデルナ製ワクチン接種および6カ月以上4歳未満のシノバック製ワクチン接種の場合には、必要接種回数は2回となり、接種間隔については前者が28日間、後者が1428日間と発表されている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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