モデルナ製新型コロナワクチンの接種対象年齢を2歳以上に引き下げ
(チリ)
サンティアゴ発
2022年07月20日
チリ公衆保健院(ISP)は7月8日、米国モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの接種対象年齢を、これまでの6歳以上から2歳以上に引き下げると発表した。2歳から接種可能な新型コロナワクチンとしては国内初となる。その他、チリで幼児に接種可能なワクチンは、中国シノバック製(3歳以上)と米国ファイザー製(5歳以上)がある。
ISPはモデルナ製ワクチンについて、2022年2月2日に12歳以上への緊急使用を承認し(2022年2月7日記事参照)、4月12日には6歳以上に拡大している(2022年4月14日記事参照)。
ISPの発表によると、モデルナは保健サービス供給センター(CENABAST)を通して、同社製ワクチンの接種対象年齢を生後6カ月以上に拡大するための申請を行っていた。しかし、ISPはワクチンの安全性に関するデータや、現在行っている臨床試験の結果の見直しを理由に、同対象年齢への使用承認を見送った。一方で、米国食品医薬品局(FDA)は6月17日、モデルナ製ワクチンの対象年齢6カ月以上への使用を承認した。これを受けてISPは、FDAのデータを考慮した上で、さらなる対象年齢の引き下げについて議論を行う可能性を示唆している。
(岡戸美澪)
(チリ)
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