化学関連品目5品目の輸入税を削減
(ブラジル)
サンパウロ発
2022年08月10日
ブラジル経済省は8月3日、貿易審議運営実行委員会(GECEX、注1)第2回臨時会合/2022号に基づき、化学関連製品5品目をメルコスール対外共通関税率表の例外品目リスト(LETEC、注2)に加え、輸入税を削減すると発表した。8月5日に施行した。有効期限は1年間。経済省は、供給不足の問題に備え、様々なセクターのコスト増を抑え、競争力を維持するための措置、と説明している。対象となる5品目は以下のとおり。
- グリホサートイソプロピルアミン塩:〔NCM(注3)コード:2931.49.14〕、削減後の輸入税率:3.8%
- 比重が0.94未満のエチレン-アルファ-オレフィン共重合体:〔NCMコード:3901.40.00〕、削減後の輸入税率:3.3%
- ポリ塩化ビニル樹脂(懸濁重合法で得られ、他の物質と混合してないものに限る):〔NCMコード:3904.10.10〕、削減後の輸入税率:4.4%
- プロピレンの共重合体:〔NCMコード:3902.30.00〕、削減後の輸入税率:4.4%
- ポリ(エチレンテレフタレート)粘度数が1グラムにつき78ミリリットル以上のもの:〔NCMコード:3907.61.00〕、削減後の輸入税率:4.2%
(注1)GECEXは、経済省国貿易国際問題特別局および貿易関連の政策をつかさどる貿易審議会(CAMEX)に属し、ブラジル国内で課せられる関税率を決定する機関。
(注2)LETECは、メルコスール対外共通関税率表の例外品目リストのこと。メルコスール正式加盟国は対外共通関税を採用しているが、加盟国は国ごとに例外品目の設定が認められている。例外品目の上限は、ブラジルとアルゼンチンは100品目、パラグアイは649品目、ウルグアイは225品目(詳細はジェトロウェブサイトを参照(728KB))。
(注3)NCMコードは、メルコスール共通関税番号。最初の6桁はHSコードと同じ。
(古木勇生)
(ブラジル)
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