LGES、ホンダと米国でEVバッテリー工場設立、業界は今後の協力拡大に期待

(韓国、米国、日本)

ソウル発

2022年08月31日

韓国のLGエナジーソリューション(LGES)は829日、ホンダと、米国でリチウムイオン電池製造の合弁会社を設立すると発表した(2022年8月31日記事参照)。今回の合意により、LGESとホンダは総額44億ドルを投資し、合弁企業を米国に設立する。合弁企業の工場では年間40ギガワット時(GWh)の生産能力を目指し、北米市場でのホンダとアキュラ用のリチウムイオンバッテリーを生産する。量産開始は2025年の予定。

LGESの権暎寿(クォン・ヨンス)最高経営責任者(CEO)は「われわれの最終的な目標は、大切なお客さまの信頼と尊敬を獲得すること」とし、「ホンダと協力して電動化の主要なイニシアチブを達成し、消費者に持続可能なエネルギーソリューションを提供することで、電池分野の革新企業としての地位を確立していきたい」とコメントした。

「朝鮮ビジネス」(829日付)は今回のLGESの発表について、「韓国の電池メーカーと日本の完成車メーカーの初の戦略的な協力事業」と報じた。また「電池業界では、LGESが今回のホンダとの協業を機に、他の日本企業との協力を拡大する可能性を見いだしたとみている」とも報じた。特に、業界関係者は「日本車が高いシェアを持つ東南アジア市場でEV(電気自動車)化が加速する場合、LGESが東南アジア市場に進出するきっかけになる可能性もある」とのコメントも寄せており、今回の協業への韓国バッテリー業界の期待感がうかがえる。

(当間正明)

(韓国、米国、日本)

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