上半期の山東省GRPは前年同期比3.6%増、増加額は全国最大
(中国)
青島発
2022年07月27日
中国・山東省政府は7月19日、同省の2022年上半期(1~6月)の域内総生産(GRP)が前年同期比3.6%増の4兆1,717億元(約83兆4,340億円、1元=約20円)だったと発表した(添付資料表参照)。前年同期と比較した増加額は2,811億元で、省・市別で全国最大となった(「遼寧新聞」7月19日)。
産業別では、第一次産業は前年同期比5.3%増の2,884億元、第二次産業は3.4%増の1兆6,643億元、第三次産業は3.5%増の2兆2,190億元だった。
第二次産業の一定規模以上の企業による工業生産増加額(付加価値ベース)は4.8%増だった。そのうち、ハイテク製造業は15.5%増となり、生産量では新エネルギー車が3.6倍、工業ロボットが33.1%増、集積回路が18.2%増と大きく増加した。
第三次産業については、1~5月の一定規模以上のサービス業企業の営業収入は18.2%増の5,274億9,000万元だった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、社会消費品小売総額は前年同期比0.3%減の1兆5,464億9,000万元だったが、山東省政府は消費券発行などの消費促進策を講じていたこともあり(2022年6月27日記事参照)、6月単月の社会消費品小売総額は前年同月比4.3%増となった。また、上半期のインターネット小売額は11.3%増の3,207億2,000万元だった。
貿易総額は前年同期比17.0%増の1兆5,734億9,000万元、うち輸出額は25.4%増の9,449億6,000万元、輸入額は6.3%増の6,285億3,000万元だった。貿易総額の上位6カ国・地域はASEAN、米国、EU、韓国、日本、ロシアの順だった。ASEANとの貿易総額は47.9%増の2,868億4,000万元、米国は18.7%増の1,727億1,000万元、EUは8%増の1,424億5,000万元、韓国は10.7%増の1,372億6,000万元、日本は7.9%増の932億7,000万元、ロシアは35.1%増の759億2,000万元だった。また、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国(中国を除く)との貿易額は22.9%増の5,874億7,000万元だった。
(董玥涵)
(中国)
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