アウディ初の中国EV専用工場、建設に着手

(ドイツ、中国)

ミュンヘン発

2022年07月06日

ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のアウディは6月29日、2022年2月に公表していた(2022年3月2日記事参照)、中国でのEV専用工場の建設に着工したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

本工場は、アウディと中国第一汽車集団(FAW)の合弁メーカー、奥迪一汽新能源汽車(Audi FAW NEV)が中国・吉林省長春市に建設するもの。約150ヘクタールの土地に2022年末までに合計20の建屋を完成させ、2024年末までに竣工(しゅんこう)、生産を開始する。従業員は約3,000人となり、「A6 e-tron」や「Q6 e-tron」など3車種の電気自動車(EV)を生産、年産15万台以上を目指す。新工場は、プレス、溶接、塗装、組み立ての主要工程の全てを有し、将来的には蓄電池の組み立ても行う。アウディの投資総額は約26億ユーロ。

2021年のアウディの中国(香港を含む)での新車販売台数は70万1,289台。全世界販売台数(168万512台)の41.7%を占め、同社にとって中国は最大の市場だ。アウディはFAWと合弁で、中国に工場を4カ所有する(長春市、仙山市、天津市、青島市)。2021年の中国でのアウディブランド生産台数は60万7,008台(注)で、うち長春工場が41万3,262台と68.1%を占める。長春市にはFAW本社があり、アウディとの合弁工場は1991年に設立された。

VWグループ、メルセデス・ベンツ、BMWのドイツ自動車大手3社の中国での新車販売台数(2021年)は、各社とも全世界の売り上げの3割以上を占めるなど(2022年1月24日記事参照)、ドイツ自動車メーカーにとって中国市場の重要性はさらに増している。BMWが電動車対応型の新工場を中国に開設するなど(2022年6月29日記事参照)、中国で、特に電動車の生産体制を整備する動きが相次いでいる。

(注)VWと上海汽車集団の合弁会社が生産した1,075台を含む。

(高塚一)

(ドイツ、中国)

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