BMW、電動車・関連部品の製造加速、中国にも新工場

(ドイツ、オーストリア、中国)

ミュンヘン発

2022年06月29日

ドイツ自動車大手のBMWグループが電動車と電動車向け部品製造の動きを加速させている。同社は6月20日、BMW本社があるミュンヘンから東に約250キロに位置するオーストリアのシュタイヤー工場で、2025年から電動車用の次世代駆動モーターシステムを製造すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

シュタイヤー工場は1979年に操業を開始し、BMWとミニ向けの内燃機関(エンジン)の研究開発・製造を行ってきた。ガソリンとディーゼルのエンジン製造は引き続き行うものの(2020年12月1日記事参照)、2030年までに総額10億ユーロを投資した上で、将来的に年間60万以上の駆動モーターシステムを生産する。具体的には、回転子、固定子、インバーターなどの部品を製造し、駆動モーターシステムに組み立てる。2030年までに従業員4,400人の約半分を電動関連に従事させる予定だ。また、同工場では高性能新駆動モーターシステムの研究開発も行い、約700人の研究者のうち、2030年までに約9割が電動関連の研究を行う予定だ。

中国では電動車対応型の新工場開設

また、BMWは6月23日、中国の華晨汽車集団との合弁会社の華晨宝馬汽車(2022年2月21日記事参照)が遼寧省瀋陽市鉄西区に新たに建設していた工場を開所したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。瀋陽市内の既存の2工場と合わせ、生産能力は最大83万台となる(2021年の瀋陽市内2工場の生産台数は70万777台)。新工場への投資総額は150億元(約3,000億円、1元=約20円)で、新工場はプレス、溶接、塗装、組み立ての主要工程の全てを有する。新工場では需要に合わせて全ての生産をバッテリー式電気自動車(BEV)にシフトさせることが可能。新工場では既に5月から、BEVの新型「BMW i3」の生産が始まっている。

BMWは2025年末までに全世界で200万台以上のBEVを販売すると見込んでいる。また、中国では同年までに新車販売の4分の1以上がBEVになるとしている。同社は2021年、前年比70.4%増となる32万8,314台の電動車を販売した。うちBEVは前年比2.3倍の10万3,854台で、全新車販売台数(252万1,514台)に占める割合は4.1%となった。

(高塚一)

(ドイツ、オーストリア、中国)

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