米モデルナ製新型コロナワクチンの接種対象年齢を6歳以上に引き下げ

(チリ)

サンティアゴ発

2022年04月14日

チリ公衆保健院(ISP)は4月12日、米国モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの6~11歳への接種について、緊急使用を承認した。同ワクチンは12歳以上への使用が2022年2月2日に承認されている(2022年2月7日記事参照)。ISPは今回の対象年齢の拡大について、モデルナ研究所が保健サービス供給センター(CENABAST)を通してISPに提出した情報を基に分析を行い、接種の安全性や疾患の予防について成人と同様の効果がみられると結論付けたためだと説明している。これにより、国内で6歳以上の子供に接種できるワクチンは、米ファイザー製(5歳以上)、中国シノバック製(3歳以上)、モデルナ製(6歳以上)の3種となった。

保健省は同日、モデルナ製ワクチンを効力増強のための追加接種(3度目または4度目の接種)として開始しており、国内で接種しているワクチンは、ファイザー製、シノバック製、英国アストラゼネカ製、中国カンシノ製、モデルナ製の5種となった。ベルギー・ヤンセンファーマ(米国ジョンソン・エンド・ジョンソン子会社)製と、ロシアの国立ガマレヤ研究所製(スプートニクV)の2種については、緊急使用の承認は行われたものの、接種には至っていない。

4月12日時点の国内のワクチン接種状況によると、1度目接種完了者は3歳以上の接種対象人口(1,897万2,800人)の94.3%、2度目の接種完了者は91.8%、効力増強のための3度目接種完了者は72.5%、4度目接種完了者は14.6%となっている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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