最大野党の人民民主党が大統領予備選を実施、75歳のアブバカル氏が選出

ナイジェリアの首都アブジャで5月28日、野党の最大勢力である「人民民主党（PDP）」の大統領予備選挙が実施され、元副大統領のアティク・アブバカル氏が次期大統領候補に選出された。アブバカル氏は北東部アダマワ州出身の75歳で、1999年から2007年にかけてオルセグン・オバサンジョ政権下で副大統領を務めた人物。前回の2019年大統領選にもPDPから大統領候補として出馬したが、ムハンマド・ブハリ現大統領に約400万票の差で敗れている。

なお、与党の「全進歩会議（APC）」は、当初予備選挙を5月29日から30日にかけて実施する予定だったが、独立国家選挙委員会（INEC）による予備選挙実施期限の延長を受けて、6月6～8日に延期すると発表した。

（谷波拓真）