原油価格上昇やウォン安で7月から電気、ガス料金を引き上げ

(韓国)

ソウル発

2022年06月29日

韓国電力は6月27日、電気料金を7月1日から引き上げると発表した。電気料金は7~9月(第3四半期)に「燃料費調整単価」が1キロワット時(kWh)当たり5ウォン引き上げられる(注1)。これにより、平均的な4人家族の電気料金(1カ月の使用料:307kWh)で、月平均1,535ウォン(約161.18円、1ウォン=約0.105円)の負担増となる(注2)。なお、四半期ごとの燃料費調整単価の限度である1kWh当たり±3ウォンを超えるため、基本供給約款を改正し、調整幅の限度を同±5ウォンとした。

また、産業通商資源部は6月27日、ガス料金を同じく7月1日から引き上げると発表した。住宅用、一般用の都市ガス料金の原料費精算単価を1メガジュール(MJ)当たり0.67ウォン、基準原料費を1MJ当たり0.44ウォン、それぞれ引き上げ、合計で1MJ当たり1.11ウォン引き上げる。これにより、世帯当たりの平均ガス料金は月平均2,220ウォンの負担増、ソウル市の平均的なガス料金は月平均3万1,760~3万3,980ウォンとなる見込みだ。

(注1)韓国の電気料金は、基本料金、電力量料金、気候環境料金、燃料費調整単価などで構成される。今回の引き上げ対象となった第2四半期(4~6月)の燃料費調整単価は1kWh当たり33.6ウォン。

(注2)電気料金は、第2四半期に基準燃料費単価を1kWh当たり4.9ウォン、気候環境料金単価を同2.0ウォン引き上げている。

(当間正明)

(韓国)

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